Aoi's Freespace

2004年11月30日

報道と災害

災害時のような予期しない事態に遭遇したときに、わたしたちがもっとも必要とすることは、正しい情報でしょう。

新潟中越地震が発生したときに、NHKが現地の行政と電話インタビューを行っていましたが、被災地に住んでいないわたしたちは、そのインタビューから何を読み取り、受け止めればよいのでしょうか。

リアルタイムでの放送は、視聴者にとっては疑似体験にも似たものがあるのではないでしょうか。私たちは、NHKの電話インタビューから、地震をリアルタイムで疑似体験し、今後の教訓として自らの糧としなければならないのではありませんか?

災害発生で人手が足りないときに、電話インタビューが非常識だというならば、従軍記者も死者が出たような事件のニュースも全て非常識じゃありませんか。

記者が見たり聞いたりした事実よりも、より真実を語ることのできるものは、実際の現場にいる人の声です。

密室取材によってニュースソースが明らかでなくなるような世の中にはなってほしくないものですね。これが戦後の私たちの反省だったような気がします。

さて、NHKを例にあげたので、民放にも触れておきます。ある民放の記者が身分を隠してボランティアとして被災地に潜り込み取材をしようとして、ボランティアの人に叩き出されたという事件がありました。

この事件の問題点は、身分を隠して取材にあたったことであって、取材禁止にも関わらず取材をしたことでは無いと思っています。

災害は、特に大きな地震は、滅多に発生するものではありませんが、必ず発生するものです。ですから、発生時には、逐一正確な記録(科学的データだけでなく、人々の様子、暮らし、生き様など)を残し、必ず次に生かさねばなりません。

記録と報道は、食料と水と同じ価値のあるぐらい大切なものではないでしょうか。今の記録が、今後発生するであろう災害時に人の命を助けることに必ず繋がると思います。

逆に言えば、報道に携わる人たちは、人の命を左右する任にあたっているという責任感を持って取材にあたってほしいと思いますし、取材される側、取材した結果を見る側も、相応の責任を持たなくちゃなぁと感じました。

でも、取材や記録は、いわゆる職業ジャーナリストでなくてもできることなので、ボランティアで記録班みたいなことができればいいなぁとも思いました。実際、新潟ではブログツールや掲示板を使った記録や情報発信が盛んに行われているようですし。

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